『消しゴム山』東京公演(2021) ©️高野ユリカ

もっと「消しゴム」を知る

2019年11月『消しゴム山』初演以降、『消しゴム森』『消しゴム畑』『消しゴム石』など一つのコンセプトを異なる場所にインストールすることでさまざまに姿を変えてきた「消しゴム」シリーズ。それぞれの「消しゴム」を知ることでさらに山奥へと足を踏み入れるための地図となるかもしれません。

「消しゴム」とは?

美術館版『消しゴム森』

宣伝写真:守屋友樹
グラフィック:金氏徹平

初演: 2020年2月7日(金)〜16日(日)
@金沢21世紀美術館

人間のスケールを脱する演劇、美術館へ

劇場作品「消しゴム山」(2019年10月初演)を経て、同じコンセプトの元、美術館の展示室を舞台に「消しゴム森」として上演される。
コラボレーターの美術家・金氏徹平は、「たくさんの時間とたくさんの人間の思惑によって出来上がった制度や空間」としての美術館をモノで占拠する。金氏のつくる「既存の境界線とは全く別のでたらめな境界線」と関わりあいながら、チェルフィッチュが人間とモノとの関係を問い直すパフォーマンスと「映像演劇」をインストール。
俳優の身体や言葉のありようにも新たなアプローチが加わり多層化した時空にあらわれる人間中心主義から逸脱する先の風景とは。


撮影:木奥惠三 提供:金沢21世紀美術館

消しゴム森360°映像配信

2020年2月に金沢21世紀美術館で行われた『消しゴム森』の展示空間を、360度カメラを用いてマルチアングルで撮影しました。360度かつ複数の視点で、展示と俳優のパフォーマンスを追体験することができます。 THEATRE for ALL にて、日本語字幕・英語字幕付きで無料配信中です。

https://theatreforall.net/movie/eraserforest

『消しゴム石』

劇場版『消しゴム山』、美術館版『消しゴム森』の戯曲や上演記録、インタビュー、批評などが凝縮された消しゴムシリーズの書籍版『消しゴム石』。このシリーズを読み解く上で鍵となる一冊です。オンラインストア、全国の書店などで販売中。 

チェルフィッチュ×金氏徹平
『消しゴム石』

価格:¥2,000(税抜) 仕様:A4変形 / 144ページ / 日英バイリンガル
発行:SHUKYU

購入はこちらから

日常空間版『消しゴム畑』

ビジュアルデザイン:金氏徹平

チェルフィッチュ×金氏徹平は、劇場版『消しゴム山』、美術館版『消しゴム森』を通して、それぞれの異なる形式の中で、人とモノと空間と時間の新しい関係性を提示することを試みています。その延長線上の新たな実験として、このような視点や態度を日常に持ち込んでみる、日常空間版『消しゴム畑』を始めます。
どうぞ、日々の営みを垣間見るような気軽な気持ちで、ご覧ください。

視聴はこちら (YouTube)

『消しゴム畑』 at ロームシアター京都

ビジュアルデザイン:金氏徹平

2020年8月29日(土)~10月25日(日)
@ロームシアター京都 ローム・スクエア&ピロティ

これまで取り組んできた、新たな視点で”モノ”と関わるためのメソッドをもとにした日常空間での試みを、多くの人々が行き交うロームシアター京都の中庭(ローム・スクエア)やピロティに展開し『消しゴム畑』を立ち上げることで、人とモノと空間と時間の新しい関係性をさらに多層的に拡張させることに挑戦します。

『消しゴム畑』 at 池上

撮影:加藤和也

2022年3月25日(金)〜31日(木)
@KOTOBUKI PourOver (〒146-0082 東京都大田区池上3-29-16)
チェルフィッチュ×金氏徹平による、人とモノと空間と時間の新しい関係性を提示する「消しゴム」シリーズの”日常空間版”

2020年よりYouTubeでのオンライン配信、ロームシアター京都での映像インスタレーション展示を経て、池上の街に出現。
寺町・池上の時間流れの中で展開される美術家 金氏徹平の彫刻と俳優たちの日常空間でのパフォーマンスが交差するとき、どんな空間が立ち上がるのか。

撮影:加藤和也

『消しゴム式』

「群像」2021年3月号(2月5日発売)にて掲載

岡田利規が、オンラインにて公開中の日常空間版『消しゴム畑』を元に書き下ろし。テキストによって『消しゴム』モードが召喚される、儀式のような不思議な小説。
https://gunzou.kodansha.co.jp/58959/59935.html

『消しゴム草』@「ユーバランス」渋谷WWW

©︎西村理佐

2024年1月21日(日)
@渋谷WWW

『消しゴム山』『消しゴム森』『消しゴム畑』などと展開してきたチェルフィッチュ×金氏徹平「消しゴム」シリーズの本イベントver.として、『消しゴム草』を上演しました。

「チェルフィッチュと一緒に半透明になってみよう」ワークショップ

演劇カンパニー・チェルフィッチュの俳優といっしょに、物やオブジェとの一体化や、妖怪や死体になりきってみよう!演劇作品『消しゴム山』から生まれた「半透明になる」演劇メソッドを通してモノの見方を変えることで、子どもたちの発想力や表現力を育みます。

コネリング・スタディ「チェルフィッチュといっしょに半透明になってみよう」

2019年8月25日(日)
@山吹ファクトリー
コネリング・スタディは、上演の前後にワークショップなどを行うことによって、鑑賞体験を学びの場に変換するプログラムです。
レポート(precog note):https://note.com/precog/n/n0ec67f0bdcb1

コネリング・スタディ@オンライン「チェルフィッチュといっしょに半透明になってみよう」


2021年1月23日(土)
@オンライン
https://theatreforall.net/event/event-219

当日の様子はこちら(Youtube)↓

午前の部


午後の部

チェルフィッチュといっしょに半透明になってみよう!at 池上

撮影:加藤甫

2022年3月19日(土) 13:00〜15:00
@久松温泉(大田区池上)

地域から愛されてきた銭湯・久松温泉を会場にモノと「半透明になる」方法を探りました。